【短冊】種田山頭火 「山はしぐれる草鞋はきかへる」

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作家名
種田山頭火 (たねださんとうか)

「山はしぐれる草鞋はきかへる 山頭火」

「しぐれ」とは初冬に、降ったかと思うと止み、
また降り出すような冷たい雨のことを指すが、
山頭火の俳句は自由律であり、季語にも捉われていない。
「時雨」は山頭火の心情を表す言葉として
彼の俳句に多く詠み込まれている。


「草鞋を履き替える」
というのは旅路がまだまだ続くことを暗示している。
冷たい雨は降り続くけれど、
濡れそぼったわらじを新しいものに履き替え、
またぬかるんだ道を歩いていく。
そんな情景が目に浮かぶ。

旅路は人生そのものであり、
時雨の中を歩いていくことは生きていくことに他ならない。


素材
紙本

サイズ
短冊 巾6.5×高35cm
額 巾21.5×竪56cm

【略歴】
種田山頭火 (たねだ さんとうか 1882年~1940年)
大正・昭和期の俳人。
山口県防府市出身。本名種田正一。
早稲田大学中退後、1925年に出家。
僧侶の姿で九州、四国、中国、東北などを托鉢行乞しつつ
季題や定型を排した自由律の俳句に詠んだ。
「分け入つても分け入つても青い山」
「うしろすがたのしぐれてゆくか」などの有名な句がある。


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