【掛軸】木島櫻谷 虎図

¥330,000

作家名
木島櫻谷

作品名
虎図
※本紙にシミがございます。


サイズ
本紙巾41.8×119.6cm


[略歴と解説]
木島櫻谷 (このしま おうこく)
1877年~1938年(明治10~昭和13)
日本画家。京都市三条室町の商家に生まれる。
本名文治郎。

 木島桜谷は明治10年、京都三条室町の商家に生まれました。
幼い頃から芸術に触れていた櫻谷は、
16歳頃に円山四条派の流れを汲む今尾景年に入門、
20代前半で頭角をあらわし、
明治後半から大正期にかけて文展の花形として活躍しました。

山水や歴史画など広く手がけた画業のなかで、
最も高く評価されたのが動物画です。

輪郭線を用いず筆の腹などを使って
陰影や立体感をあらわす「付立(つけたて)」や、
動物の毛を細かい線描であらわす「毛描き」などの伝統技法に加え、
その画の基礎となったのが徹底した写生でした。

櫻谷は京都市動物園や見世物小屋に通っては
動物の写生を重ねといい、
500冊あまりにのぼる写生帳を残しています。

 精緻な写実に基づきながらも、
その動物たちがどこか人間的な表情を浮かべているのは、
読書を愛し漢籍にも親しんだ櫻谷の文人的な内面を反映しているのでしょうか。

清澄さとあたたかみのある情趣をあわせもつ
櫻谷の作品は今なお見るものを惹きつけてやみません。

本図に描かれた虎も、
何か物思いにふけるような憂いのある眼差しが印象的です。

絹に薄墨で隈取りして虎の輪郭を浮かび上がらせ、
輪郭線は一切用いず、墨の滲みによって
虎のずっしりとした質量と毛並みの柔らかさを余すことなく表現しています。




備考
こちらは本紙にシミがございます。
モニターの発色の具合によって実際のものと色が異なる場合があります。
店頭でも常時販売しておりますので売り切れる場合がございます。
その場合ご注文をキャンセルさせて頂くことがございます。
ご了承ください。


在庫残り1点

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